以前、授業で「メールの書き方」を取り上げました。その日は、一般的なメールの構成やメールで使える日本語の表現などを教えたあと、実際に学生達に、志望する大学の「志望理由書のチェック」や「面接練習」を依頼するメールを書かせました。より実用的な内容だったからか、
テスト中かと思うほど、全員集中して取り組んでいました。授業後、完成したメールを私宛に送らせたのですが、
届いたメールをチェックしていると、ある学生からこんなメールが届きました。
「〇〇先生
○○クラスの××です。
いつもご指導をいただきありがとうございます。
○月×日に、○○大学××学部△△学科の面接があります。
お忙しいところ申し訳ございませんが、ご都合の良いときに
面接の練習をしていただけないでしょうか。」
この学生は〇〇大学を目指しているのか。よしよし、教えたこともちゃんと伝わっているな、などと考えながら読み進めていると、
「もう一つお願いがあるんですが、お時間があれば、面接練習のとき
ファミチキを一個買って来ていただけませんか。」
との一文が。なぜ私がファミチキを買わなければいけないのか、と思わず笑ってしまいました。(後で学生に聞いたところ、もちろん冗談とのことでした。)
真剣にやってよ!と一瞬は思いましたが、冗談を含め、学生が自分の言いたいことを自然な日本語で言えるようになっているのだな、と成長を感じられるのは教師として嬉しいと思いました。(池谷)