学生が学校に来て勉強する意味

日本語教師こぼれ話
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皆さんは「読解の授業を担当してください」と言われたらどんな授業をしますか。
決められた内容を読んで、問題を解いて、内容を確認して、最後に音読する……。当初の私だったらこのような読解の授業しか思い浮かばなかったと思います。

ですが、教師経験を重ね、学生が学校に来て他の学生と勉強することにどんな意味があるかを考え始めた頃から、読解の授業を様々な方法で行うようになりました。
例えば、読む内容を二つに分け、グループごとにそれぞれの内容を読ませ、最後にどんな内容だったか話し合う方法や、内容を読んだ後に自分で問題を作って他の学生に解いてもらう方法など……目的によってさまざまな読解の授業を行うことができます。
上記のような方法で授業を行うことで、学生同士の発話が増え、お互いの考えに自然と触れることができます。

最近は、YouTubeをはじめ、たくさんのツールでどこでも日本語が勉強できるようになりました。そのような中で、学生が学校に来て、他の学生と勉強できる環境を最大限にいかせる授業を行っていくことは、今の日本語教師に必要な力なのではないかと日々実感しています。(掃部