海外オンラインクラス学生の来日

日本語教師こぼれ話
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コロナウイルス蔓延の影響で、千駄ヶ谷日本語学校の入学が決まっているものの日本に入国できない新入生のために、海外オンラインクラスを開講しています。私は10か月間、そのひとつのクラスの担任をしていました。

入国制限が緩和され、先日、とうとう、そのクラスの学生たちが入国してきました。最初に入国した学生の通学初日のことです。私は他の先生方と一緒に、その学生の授業が終わる時間に合わせて、校舎の玄関で彼に挨拶をしようと待っていました。エレベーターから降りてきた学生は私の想像よりずっと背が高くて驚きました。その学生はちょっと緊張した様子で私たちと話をしてくれました。本当は、学生の方から教務室に出向いて私たちにサプライズをしたかったそうです。私たちが歓迎の気持ちを表したかったように、この学生も学校に通える嬉しさを表したかったのかもしれません。

10か月間のオンライン授業を通して対面クラスの学生と同様に親しみを覚えた学生たちが、今、待ちに待った来日の夢を叶えています。学生たちがこれから更なる夢を叶えるため、私たちの仕事が一助になれば幸いです。(中田)