初級の作文授業では、自分自身のことや身近なことをテーマに文章を書き、相手に伝える練習をしています。
先日のテーマは、「日本でおどろいたこと」。学生たちは、「作文は好きじゃありません」とブツブツ文句を言いながらも、一生懸命書いて発表してくれました。
・街にごみ箱が置かれていないのにきれい!
・日本人はおじいさんおばあさんになっても、朝から図書館で勉強していてすごい!
・道に迷ったとき、通りすがりのおばさんが目的地まで連れて行ってくれた!
・セルフレジサービスが成り立つ安全社会がすごい!
・オタクや変わったファッションの人も街に溶け込んでいるのが面白い!
・落とした財布が、そのままの状態で戻ってきた!
ポジティブな驚きが多い中、こんな驚きもありました。
・ルールを大切にする日本人でも、信号無視をする人が多いこと
・見た目がかわいい女子大学生が図書館で靴を脱ぐこと(行儀が悪くてショック)
・電車の人身事故が多いこと
・家族のつながりが薄いこと(独り暮らしのお年寄りが多い)
まだまだ知っている表現が少ない初級の学生たちにとって、作文を書くことは非常に労力を要します。それでも、私たち日本人と異なる視点で、おもしろく、ときに考えさせられるような内容の作文を書いてくれます。
今日も「はぁ~…(作文嫌い)」というため息が学生たちから聞こえてきそうですが、学生たちを何とかやる気にさせ、励まし、授業を進めていきます。(荒井)