箱根へ行って来ました

日本語教師こぼれ話
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 先日、遠足で学生たちと箱根彫刻の森美術館へ行ってきました。
 彫刻庭園に集合すると、自然に囲まれ、開放的できれいな空間に、学生たちはうれしそうでした。
彫刻に興味を持ってくれるかなあ…と少し心配しながら進んでいくと、彼らは巨大な彫刻の前で立ち止まり、なかなか動きません。
鑑賞方法も様々です。

○ひたすらじーっと見つめる(満足するまで見る)。
○様々な角度から見る(右から見たり、左から見たり、後ろに回ってみたり)。
○作品タイトルを読んでみる(意味のわからない、読みにくい言葉は質問する)。
○写真を撮る(気に入った作品は自分も一緒に写る、納得できる写真が撮れるまで撮る)。

 庭園を3分の2ほど進んだときには30分が経過し、残り時間40分。先を急いで進むと、芝生の上にうつぶせになった人型の彫刻が置かれていました。「先生、これは土に入りますか?出ますか?」(「これは地面に入るところですか?それとも地面から出てくるところですか?」と聞いているらしい)
 体は地面に隙間なくぴったりくっついているため、土に沈んでいくようにも見えますし、土から出てきたようにも見えます。「おもしろいですね」「これは寝ていると思います」「いや、倒れています」「もしかしたら地面から生まれてきたところ?」

 いろいろ話しているうちに、残り時間が少なくなってしまいました。そこからは、ピカソ館を通り、庭園をぐるっと回って出口へ向かいました。彫刻に興味を持ってくれるかなあ…、という心配はいらなかったようです。(木島)