いきなりですが、タクシーのお客さんと運転手さんとのやり取りをご覧ください。
「あれ、この道ちょっと違わない?」
「今の時間、おっしゃった道だと混んじゃうんですよねー」
「だったら、そう言ってくれないとさ、違う道に入り込んじゃったと思うじゃない」
「いやあ、最初に道順の話ん時に言いましたよね」
「そんなの聞いてないよ!」
「だから、おっしゃった道だと混むんで廻りますけど、ってお話ししましたよ、ちゃんと」
「聞いてないって言ってるだろ、聞いてないんだよ!」
「いや、ですから、ちゃんと言いましたよ」
「聞こえてないんだからさ、言ったかどうかは問題じゃないんだよ!」
「だったら、どうします?また元の道に戻りますか?」
「そんな時間ないよ、もういいから早く行って!!」
聞いているだけで不愉快になるようなやり取りですが、実はこの展開、運転手さんの発言の中のある言葉がお客さんの感情を荒立てている要因だという指摘があります。それは、どの言葉でしょう?
答えは、「だから」「ですから」「だったら」というもの。しかし、「だったら」については、お客さんも口にしています。このダ行で始まる言葉がD言葉と呼ばれるものです。
(に)つづく