「心愛」と書いて「ここあ」、「花紗鈴」と書いて「きゃさりん」、「光宙」と書いて「ぴかちゅう」と読む、最近の珍しい人名について話を進めてきましたが、今度はどうやって「花紗鈴」「光宙」という漢字が当てられたのかについて考えてみたいと思います。
「当て字」の方法は、①「字義を無視し、読み方のみを考慮して漢字を当てる」、②「漢字の読み方を無視して、字義のみを考慮して当てる」の2パターンあります。。たとえば①は「インド」=「印度」で、②は「ミッドナイト」=「真夜中」などがそうです。 それでは、「花紗鈴」「光宙」は①②のどちらのパターンにあてはまるでしょうか。①にのっとって考えると、音に忠実に漢字を当てないといけないので、「脚差厘」「非可宙」などになってしまいます。では②でしょうか。確かに「花紗鈴」という字の組み合わせは女性らしい雰囲気に合っていますし、「光宙」は壮大な宇宙を感じさせます。しかし、②にのっとって考えたにしては、漢字の本来の読みに音が非常に似ています。(田)つづく