前回取り上げた「もしドラ」、「やぶへび」、「たなぼた(棚ぼた)」、「どろなわ(泥縄)」は、すべて4つの音(4拍)でできています。略語はこのように4つの音(4拍)でできているものが、最も多いと言われています。しかも、意味の面から構造を考えてみると、「2音(2拍)+2音(2拍)=4音(4拍)」になっているものがとても多いのです。以下ではそのような略語の例をみていきましょう。
これらはかなり一般化しているものです。略語を使うほうがむしろ普通ですね。
カラオケ:空(から)オーケストラ
だんトツ(断トツ):断然トップ
コンビニ:コンビニエンスストア
リモコン:リモートコントロール
エンスト:エンジンストップ
うなどん(鰻丼):うなぎどんぶり
てんどん(天丼):てんぷらどんぶり
だいそつ(大卒):大学卒業
大学生との会話でよく聞く略語には、
がくさい(学祭):学園祭
がくしょく(学食):学生食堂
しゅうかつ(就活):就職活動
があります。大学生と会話の機会がなければ、途惑う表現かもしれません。
「メリクリ」「あけおめ」「ことよろ」「メリクリ」は、携帯電話のメールで広まっていった略語です。
メリクリ:メーリークリスマス
あけおめ:あけましておめでとう(ございます)
ことよろ:今年もよろしく(お願いします)
携帯(携帯電話)では、パソコン(パーソナルコンピュータ)よりも文字を打つのに時間がかかりますから、このような略語の挨拶はとても便利です。ただし、誰に対してでも使える表現ではありませんね。
(吉)