第281回 着物にまつわる慣用句2

日本語の美しさ
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中途半端で役に立たないことを「帯に短し襷(たすき)に長し」と言います。これも着物にまつわる慣用句です。

ここで言う襷は駅伝選手や選挙候補者が斜めにかけているものではなく、着物の袖やたもとが邪魔にならないように、背中でバッテンになるように両肩を通して結ぶひものことです。現代では見かける機会も少ないかと思いますが、時代劇でおかみさんなどが家事をしているシーン、忠臣蔵の討ち入りのシーン等で目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

ところで、この「帯にするには短く、襷にするには長い」長さですが、具体的にはどのぐらいの長さを言うのでしょうか。(み)つづく