千駄ヶ谷にはいくつか校舎がありますが、東京・下落合の付属校では、クラスの9割の学生が、大学院や大学、専門学校への進学を目指しています。彼らは最長2年間、短い学生は1年3カ月で日本語学校を卒業します。
「形容詞」、「て形」や「ない形」、「授受表現」…、一緒に初級から勉強してきた学生が、今年に入り、大学や大学院に合格したという報告を受けるようになり、本当に自分のことのようにうれしく思います。また、この時期は、いつも明るかった学生が、授業中なぜか顔色がさえなかったり、一見いつもと同じように見えて、なんとなく元気がない日があったりします。何も聞きませんが、「受験の結果待ちなんだな」と思って黙って見守っています。
しばらくして、クラスの授業に入ると、久しぶりに、すっきりしたすがすがしい表情で授業を受けています。「ああ、合格したんだ」と思うと、私も自然と笑顔になってしまいます。
卒業まであと少し。学生達が、自分の希望する進路に進めるよう、一緒にがんばっていきたいと思います。(山田)