日本での進学を目指す学生と話していると、このような場面によく出くわします。
私 「どうして○○大学の△△学部に行きたいの?」
学生「有名だからです。」
私 「うーん。でも、君の国の大学でも同じこと勉強できるよね。」
学生「……。」
学生に目的意識がなさすぎると言ってしまえばそれまでですが、それでは試験に合格できないので、一緒に考えなければなりません。一緒に考えていく中で、学生の日本に来た理由や、将来の夢が少しずつ形になっていきます。養成講座で学んでいたときは、単に日本語を教えるだけが日本語教師だと思っていましたが、学生自身の将来を決める手助けをしていると思うと責任の重さを感じます。(阪)