「-的」は名詞に付くだけではありません。
- 彼女は、棚から牡丹餅的な結婚をした。
- 後は野となれ山となれ的な考えには賛成できない。
- 彼の、私は何でも知っています的な態度が気に入らない。
- あの山を登るには、ハイキングに行きます的な服装では危険です。
このように句や文など語よりももっと長い要素に付くこともできます。
住友生命のCMに「未来診断 タイムマシン編」、「未来診断 ビーム編」があります。 このCMは、現在(平成24年11月現在)テレビで放映されていますが、以下の住友生命のホームページでも見られます。
住友生命CMギャラリー
タイムマシン編は人気グループ「嵐」の相葉雅紀さん、ビーム編は女優の北川景子さんがそれぞれ住生レディーと「的な?」「的な。」というやりとりをしています。
〈未来診断 タイムマシン編〉
住生レディー:(タイムマシンに乗って)相葉さんの未来を覗きに行きましょう。
相 葉:(タイムマシンが作動する)あっああああ・・・・。
相 葉:(タイムマシンが消える)的な?
住生レディー:的な。(タブレット型端末を手渡す)
この「-的」の用法は、展開された談話や状況をすべて受けて、「~のように未来診断をする」という意味なのでしょう。それにしても談話や状況まで受けてしまうとは、「-的」のパワーは相当なものだと驚かされます。
これまで4回にわたり「-的」について見てきましたが、いささか働きすぎのような感じもします。今後はどうなるのか。これからも「-的」の活躍に注目していきたいと思います。(よ)