ネガティブなD言葉を使わないようにして、相手に配慮したS言葉を使うようにするということは、ネガティブな発想を転換するということにもつながります。クレーム対応ではなく、普段の生活や職場においても、「だけど」「でも」「どうせ」で始まる言い方をすると、どうしてもネガティブになってしまいます。
例えば、上司からの指示に対して、「でも、3日以内は無理ですよ」と言ってしまうのはNGです。そこで、D言葉を使わないで、「……すれば、4日あれば可能です」というように、何とか前向きな方向で対応できないかを考える姿勢を持つことで、物事の可能性が広がるのではないでしょうか。
こう考えると、D言葉とS言葉というテーマは、単なる言葉遣いの問題ではなく、少し大げさな言い方かもしれませんが、生きる姿勢にもつながる問題を提示しているように思います。
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