第307回 共通語1

日本語の美しさ
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-方言・共通語・標準語-

最近は方言ブームだと言われます。方言で話すことを売りにしたテレビタレントやお笑い芸人が数多く活躍しています。また、テレビドラマでも全国の視聴者にわかるように薄められてはいますが、ドラマの魅力の要素として方言を使っています。

我が家でも最近、お土産のパッケージに書かれた方言を見て、娘が「熊本に転校した友達もこの前会ったら『~だけん』てよく言ってた。なんか温かいよね」と話していました。東京で生まれ育った娘は、方言から伝わる意味だけではない情感を感じているようです。

こうした限られた地域で使われる「方言」に対して、地域に制約されないことばを皆さんは「標準語」と言いますか。「共通語」と言いますか。この2つは区別せずに使われることもありますが、厳密にはその定義も成立過程も異なるようです。日本語の「共通語」と「標準語」についてみていきましょう。

(た)つづく

※方言についてはこの「日本語の美しさ」のページでも「篤姫のふるさとの言葉(第202~208回)」鹿児島方言/「ふるさとのことば(第213~216回)」米子方言(鳥取県)で取り上げています。