学生の恋愛事情

日本語教師こぼれ話

日本語学校では6か月に1回、クラス替えがあります。新しいクラスになり1か月も経つと、学生の恋愛事情が見えてきます。
「あの学生とこの学生が恋人同士なのね。」「あれ?この2人いい雰囲気じゃない?」といった感じです。
相乗効果でお互い成績がアップしていくペアに安心する一方、「恋愛>学業」で出席率が悪くなってしまうペアにハラハラすることもあります。
ある日のことです。口下手な男子学生が意を決したように「先生、今度の席は〇〇さんの隣の席にしてください。もっと話がしたいです。」とお願いしてきました。こんな時は応援したくなります。
こんなこともありました。中間テストに『「たとえ~も・とはいえ・~おかげで/~せいで」の接続詞を使って6行以上の作文を作りなさい』という問題がありました。ある学生は、この3つの接続詞を使って別れ話を答案に書きました。
採点のために文章を読んでいる時は、恋人と別れたばかりの話がリアルに伝わり、とても切ない気持ちになりました。
学生たちは只今青春真っただ中!!学校ではそんな学生たちの青春の1ページが垣間見られ、いつも微笑ましい気持ちでいます。これも教師にしか味わえない光景だと思います。(山崎)