第126回 畳語2「初デートにうきうきする」

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動詞からできた畳語(同じ語を重ねてできたもの)には、「うきうき(浮き)」「いきいき(生き)」「みえみえ(見え)」「のびのび(伸び)」「あきあき (飽き)」「おちおち(落ち)」などがあります。このように動詞の連用形が重なることが多いのですが、終止形のものもあります。例えば、「ますます(増 す)」「みるみる(見る)」「泣く泣く」などです。

「山へ帰ったハイジは生き生きしてきました(この場合“生きます”という動詞を重ねて“生き生きします”という動詞になっています)」「田舎でのびのび育ちました」「みえみえのうそ」というように動詞、副詞、名詞としても用いられます。

畳語の形が定着してしまうと、「いちいち」(これは名詞「一(いち)」の畳語でしたね)元の語を考えながら使いませんから、振り返って「なるほどそうだったのか」と感じる語もあるのではないでしょうか。そこがこの畳語の楽しさですね。(た)