第122回 ホットケーキVSパンケーキ4

日本語の美しさ
  1. ホーム
  2. 日本語の美しさ
  3. 第122回 ホットケーキVSパンケーキ4

では、皆さん、ここで問題です。「ショートケーキ」とは、どんなケーキのことですか。私たち日本人は丸いホールではない三角の形に切り分けられたケーキ、特に苺がのったケーキを思い浮かべませんか。

ところがアメリカでは、スポンジの代わりに「shortbread」と呼ばれるさくさくとしたクッキー(ビスケット)を使ったケーキを指します。 この場合の「ショート」は「短い」ではなく、「もろい」や「さくさくする」という意味なんだそうです。

そうそう、ケーキといえば、私は子供の頃、栗がのったケーキを「モンブラン」と呼ぶのを聞いて、栗は英語でモンブランというのだと思っていました。皆さんはもちろんご存知だと思いますが、このケーキの名前の由来はアルプス山脈の最高峰であるモン ブラン(Mont Blanc 白い山)で、栗のクリームの上に、泡立てた白いクリームを飾ったその様子を「白い山」になぞらえたとのことです。

さて、私はというと、その後、栗を砂糖漬けにした「マロングラッセ」で「栗=マロン」という更なる誤解(マロンは栗のフbrランス語)を経て、やっと「栗=chestnut」という正しい英語にたどり着いたのですが・・・。

ともかく、海外でケーキを注文する時には、少し注意したほうがよさそうです。(イ)