2015年5月15日(金)千駄ヶ谷日本語学校の20か国の外国人学生約720名と教職員、養成講座受講生で昭和記念公園へ遠足に行きました。
横浜4月クラス 松本悠さん

5月15日に昭和記念公園で行われた千駄ヶ谷日本語学校の遠足に引率補助として参加しました。このような引率の経験は初めてだったので、とても緊張しました。しかし、実際に日本語を学んでいる学生たちと多く接することができ、とても楽しく、貴重な経験をさせて頂きました。 私はJ3梅(初中級)クラスの引率補助を担当しました。朝の出席確認の時に学生から、「松本先生の松本という苗字はどのような漢字を書くのですか。」と質問を受け、それまでの緊張がすぐにとけました。
公園に着くと早速、今回の遠足のメインであるバーベキューが始まりました。バーベキューでは学生たちが食べものを焼く係やうちわを扇ぐ係などに分かれて準備が着々と進められました。母語や国籍が違う学生たちが協力し合い、一つのものを作り上げている姿がとても心に残りました。
今回の遠足に参加して印象的だったのは、学生たちの日本語を学ぶことへの意識の高さでした。今回の遠足の中で、学生たちは分からない単語や表現などがあると、すぐに担任の清水先生や私に質問してきました。改めて、日本語教師は日本語や日本文化等について様々なことを知っていなければいけないと感じさせられました。日本語教師にはどのようなことが求められているのかということを身をもって知ることができ、とても貴重な経験ができました。
e-ラーニングコース 中瀬潮さん

私は、5/15の昭和記念公園でのバーベキューに、引率補助として参加しました。日本語学校の学生の皆さんとの出会いにワクワクする気持ちと、初めての引率補助という経験にドキドキする気持ちを抱えながら、当日を迎えました。
バーベキューは、料理が大好きという学生を中心に、皆で協力し合い、楽しくおこなうことができました。その際、バーベキューのたれについて、瓶に表示はないけれど、酒が入っている可能性があるため、イスラム圏の学生に配慮する必要があることも学びました。
私は、遠足を通じて、担任の先生が、どのようにクラスをまとめているのかを観察していました。先生は、積極的に学生に話しかけ楽しい雰囲気づくりをすると同時に、学生にできることは、皆で協力してさせることを大事にされていました。そのことにより、学生はリラックスし、そしてクラスとしての強い一体感が生まれていました。
またこの日、学生とたくさんの話をすることが出来ました。自分の将来の夢を目をきらきらさせながら語ってくれた学生、家族と離れていてさみしい、と打ち明けてくれた学生、写真が趣味で自分のとった素敵な写真を見せてくれた学生。皆、一生懸命、日本語で私に気持ちを伝えてくれる中で、私も、早く日本語教師になって彼らの夢を実現するお手伝いがしたいな、と改めて思わずにいられませんでした。
とても楽しい一日であったとともに、自分が日本語教師になったときにどのようにあるべきか、また、どのような日本語教師になりたいかを考えることが出来る、素晴らしい経験となりました。
1月午前クラス 今井聡美さん

雲一つなく晴れ渡った5月15日、昭和記念公園バーベキュー遠足が行われました。
あいにくこの日は、山手線と中央線が事故で止まってしまい、人で溢れかえった駅のホームで待たされるアクシデントに見舞われました。が、先生方が代替ルート等の連絡を取り合いながら、声が届かない位置にいる学生達に目と指で指示を出し、間違いなく誘導していく姿を拝見して、さすが日本語学校の先生と感服しました。
新緑が目にまぶしい昭和記念公園に到着。さあバーベキューの開始です。炭火への着火は結構難しく、バタバタ扇ぎ過ぎて着火剤だけが燃えてしまう失敗もありましたが、火が安定した後は、学生の中から、鍋奉行ならぬ焼肉奉行が登場。焼きあがった肉を次々とお皿に載せてくれます(焼肉屋でバイトしているそうです)。中国出身の学生さん達は焼きそばの作り方に各々こだわりがあるようで、「玉ねぎ、ダメよ」「麺、まだでしょっ!」と自己主張し合いながら作業を進めていました。
私は毎日、養成講座で日本語教育について勉強していますが、最も驚いたのは、進学目的の学生達の学習スピードの速さです。学生達の学習面での苦労はもちろん、家族のサポートネットがない日本での暮らしをどう感じているのか知りたくて、今回の遠足に参加しました。進路希望や郷土料理のこと、日本での友人関係などあれこれ質問してしまいましたが、私が引率補助したJAクラス(中上級)の学生達は、言葉を探しながら一生懸命答えてくださいました。適切な言葉や構文を思いつかない時のもどかしそうな顔。自分が言いたいことが的確に伝わった時の誇らしげな顔。私も彼らと同様、学びに明け暮れる毎日ですが、いつの日かこの「伝わる喜び」を共有できるようになりたいと強く感じた一日でした。