千駄ヶ谷日本語教育研究所付属日本語学校「箱根」遠足

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2016年7月25日(月)、千駄ヶ谷日本語教育研究所付属日本語学校の外国人学生479名と、教職員、養成講座受講生で、箱根へ遠足に行きました。

高田馬場校4月午前クラス 根本 博子さん

7月に入学した中国の留学生のクラスを引率しましたが、「先生、たくさんコミュニケーションしてもいいですか」「さようならは失礼しますであっていますか」など、皆さん言葉を選びながら丁寧な言葉遣いで話そうとしてくれました。

学生のみなさんとの会話は新鮮で、日本語を教えるということは言葉だけではなく、物腰や態度、相手への気遣いなどを含めた、コミュニケーションとしての言葉の使い方を教えることでもあるんだな、と実感しました。

芦ノ湖の遊覧船ではしゃいだり、箱根の足湯に浸かって熱がったりしている皆さんのかわいらしいこと。 バスの乗降時、積極的にクラスメートをまとめているリーダーたちの頼もしいこと。 土産店で初めて見る漢字を調べたり、標識のことばを質問したりして、課外活動だからこその気付きや学びの機会があったようです。

学生たちが「先生、一緒に写真を撮りましょう」と担任の先生方を慕う場面も多々あり、見ていて嬉しく、また今後の励みにもなりました。

目標を持って学習に取り組む学生たちに接し、日本語教師としてサポートしたいという思いを強くしました。

高田馬場校4月土曜クラス 和田 香絵さん

7月入学の大学院進学を目指すクラスを引率しましたが、担任の先生の話では、会話は入門レベルとのことでした。そのためか、遠足中は学生同士、母語の中国語で楽しく会話をしていました。私は日本語で「写真を撮りましょうか?」「席を替わりましょうか?」と話しかけてみましたが、ジェスチャーでの返事が多く、あまり会話ができませんでした。ですが、お昼にお弁当を配ったときは、笑顔で「ありがとうございます」と言ってくれたので、とても嬉しかったです。

1日学生たちと接しているうちに、会話ができなかったのは、日本語での返事の仕方が思いつかなかっただけなのだと気づきました。同じことを伝えるのでも、担任の先生が言うとすっと理解できるようで、簡単な会話が成立していました。生徒の反応を直に知ることができるとても良い機会でした。